やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

売上げは技術者だけがあげるものでは無い

青色LED訴訟、200億円支払い命令 東京地裁

………まあ、何と言いますか。
会社に多大な収益をもたらしたにも関わらず、たった数万円しか見返りが無かったという事に対する怒りは理解出来ますけどね。
ただ、この人だけが会社の売上げを伸ばしたのかという疑問はありますね。

そもそも、技術だけで収益が上がるなら、もっとたくさんのベンチャーが莫大な収益を上げているはずです。
技術を製品にするにはそれに対する技術が必要ですし、ローコストで大量生産をしようと思えば、それに見合う設備投資も必要になってきます。
当然、設備投資をしようと思えば、自己資本で調達出来るような余裕がある所は別として、直接なり間接なり金融市場から資金を調達する必要がありますし、それについても将来の収益予想や資金繰りなどを納得出来るように説明出来る人材が必要ですし、また、販路や得意先を獲得するために奔走する営業の人材も必要になります。
そして何よりも、成功例ばかりに目が向いていますが、当然その背景には無数の失敗例もあるはずです。
失敗しても費用がかかっているのは厳然たる事実ですし、そう言った「成功のためのコスト」を度外視して成功だけを評価するのは、いささか公平性に欠けるのでは無いかと思うわけです。

仮にその取り分の所為で会社が潰れて、社員たちが路頭に迷うのを目の当たりにしてもこの人は平然としてられるのでしょうか?
………と言うのは、いささか感情論すぎるでしょうが。

ただ、声を大にして言いたいのは、売上げをあげるのは共同作業であって、技術者だけが売上げの源泉では無いと言う事です。
むしろ、開発の失敗によって発生する損失を穴埋め出来る企業の存在があるからこそ、技術者も開発に専念出来るんじゃないかと思います。
確かに、新開発に成功した技術者に報いる制度の整備は私も必要だと思いますけどね。