やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

スイスとユーゴ

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今日、朝日新聞の夕刊を何気なく読んでいると、関曠野さんという方が書いていたスイスの国連加盟についての記事が目に入ったので、しばらく読みふけっていました。

中でもそのスイスに関する記述で印象に残ったのは、他国を「解放」するという「解放戦争」思想の否定、およそ二百年に亘って三つの民族が共存してきたという事実、そして頑なに護り続けてきた民主主義の精神の三点でした。

特に二番目の複数民族の共存共栄については、先日挙げた、チトーという「カリスマ」を失った後に空中分解したユーゴとの対比をどうしても考えずにはいられません。

もともとスイスの「永世中立国」は、その地政学的な重要性からウィーン会議によって押し付けられたものでした。しかし、その押し付けられたものを取り込み、なおかつそれを看板にさえした「したたかさ」にスイスという国の真骨頂があったのかなと思います。

逆に同じく地政学的に重要な地であったユーゴは、周辺諸国の思惑に踊らされた揚げ句に、偏狭な民族主義思想によって崩壊してしまいました。結局は状況を活かすことが出来なかったのですね。

大地の上にある以上、国の位置を動かすことは出来ませんが、結局はいくら地の利があっても国を活かすのは結局は人の和なんだと、今回の記事を読んでつくづく感じた次第です。