やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

「銀行税」敗れる

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今日、東京地裁で、東京都が施行した大手銀行に対する外形標準課税条例に対して、違法であり無効であるという判決が下されました。

私自身は、財政学を勉強していたものとして、この判決は至極当然のものだと思っています。
本来、税制というものは「いかに公平に課税し、いかに経済的に税収をあげるか」というものに主眼が置かれるべきで、恣意的な政策課税というのは税制度的には邪道であると思うからです。

まあ、企業が様々な理屈をつけて課税される利益を減らしていることに対する、税務当局の不満もわからないでは無いのですが、それならば全産業にそれを適用すべきところを、わざわざ銀行に限定したところにこの税制度の恣意的な面があると思います。
「銀行いじめ」をやってれば民衆は喝采するだろうと言う、ポピュリズム的な迎合主義がミエミエですね。早速、くだんの都知事も世論に対して情緒的に訴える発言をされていますし。

ただ我が国は「三審制」なので、最後にはどう転ぶかはわかりませんが、それでも、恣意的な課税に対して一定の歯止めがかけられた事については評価したいと思っています。