やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

建物保存について

最近、古い建物の取り壊しについて、奇しくも東と西で反対運動が起こっていますね。 どちらも瀟洒(しょうしゃ)な建築物なのですが、それぞれに対する私の印象は全然違っていたりします。

まずは滋賀県豊郷町の小学校については、十分に使えるのだったらもちろん修理して利用すべきだろうと思っています。 町側は老朽化による耐震性への不安を理由にしていますが、そもそもその耐震診断をした設計業者が校舎の新築に関わっていると言う事自体、診断の中立性や客観性について疑問を持たざるを得ませんし、何より実測すらしていないそうですからね。どうしても業者を儲けさせるために新築校舎を建てるだけとしか思えないんですよね。 よその人間が町の事に口を挟むなと言われそうですが、実はそれはとんでもないことで、この校舎の建設についても、地方交付税交付金や国庫補助金などと言ったものが使われる訳です。すなわち国民の血税が使われる訳で、一国民としても無駄だと思われる歳出については抗議を行なう権利があるわけです。

一方、これと対照的なのが、軽井沢の旧正田邸の取り壊し問題です。 取り壊しに反対する住民たちは、天皇家に対する反逆だなどと言って、実力で取り壊しを阻止したようですが、逆にこれほど時代錯誤な考え方でしかも天皇家のご意向を無視したやり方は無いと思いますね。 そもそも天皇は、憲法で定められているように国民の象徴であり、特に民主主義国家たる我が国の下では自由に議論出来る存在である筈なんですよね。それを、反逆などと言った言葉を使って、反対意見を封殺しようとする発想自体がおかしいですし、何よりも、それこそが民主主義国家に対する反逆行為だと思います。 ましてや皇后陛下は、この旧邸宅の取り壊しを容認する異例とも言える発言までなさっておられるのですから、そう言う阻止の動き自体が、皇后陛下のご意向を無視することになるわけで、ちょっとおかしいのではないかと、私なんかは思うわけです。

ちょっと、この二つの件については注目しておく必要があるみたいですね。