やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

AIR 最終話 そら -air-

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………永久に終わりが来なければいいと思う時がありました。
いっその事、時が止まってくれればと思う時も。
それでも、世界は変わることなく時を刻み続けますし、いつかは華やかな祭りも終わりを迎える時は来ます。
いよいよAIRも最終話。
私も居間で、いぬが書いていた「針の先のような一瞬」を楽しむことにしました。

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ようやく何のわだかまりも無しに、「親娘」としての時を過ごす観鈴と晴子。
………楽しみにしていた祭りはダメだったけども、プレゼントはついに渡せましたね。
長い道のりだったけども、本当に良かったと思った瞬間でした。

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ですが、観鈴にはゴールが見えていたようです。
晴子に気づかれないように辛さを我慢して机に向かう観鈴
その健気な姿に、またまた涙腺が緩んでしまいました。

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そして………観鈴のゴール。
ただただ、自然に涙が出てきて止まらなかったです。
………この話が始まってからの流れで、確かにこうなる予感はしていました。
この作品では、この結末を迎えるしか無いのかな、とも。
ですけどね………。
私は観鈴にはもっと幸せになって欲しかったですよ。
もちろん、晴子や往人たちにも。
理屈では理解は出来ても、感情ではついそう感じてしまいます。
ただ………観鈴が満足してゴールを迎えたのは救いだったようにも思えます。
傍目にはそう見えなくても、きっと観鈴にとってはハッピーエンドだったんだろうと思います。いや、むしろ思いたいですね。

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そして、エピローグ。
観鈴が書き上げた絵日記を見て、また涙腺が………。
でも、このエピローグは清々しさを感じましたよ。
晴子さん、実にいい笑顔をしてましたしね。
この観鈴と往人の物語では叶った想いもあれば、叶わなかった想いもありました。
ですが、いつかはきっと想いは報われる………エピローグを見ているとそう信じられるような気がします。

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こうして、物語はピリオドを打った訳ですが。
この作品は、ほとんど何も言う事が無いくらいに素晴らしい出来栄えの作品でした。大げさな表現になるかもしれませんが、いつまでも忘れることが出来ない作品の一つになるかと思います。
私がこの原作のゲームはやったことが無いという事は、これまでも書いてきた通りですが、それでも一個のアニメ作品としても、ここまで完成度が高い作品は、これまでに見た事が無かったように思います。
そして、原作を知る人たちから評価される作品としても。
概して原作を知る人たちは、そのこだわり故に他メディアで展開された作品についてはついつい辛い評価を下しがちですが、今回はそんな声はほとんど無かったように思います。
ここまでの出来栄えになったのは、やはりIndaさんの言を借りれば、「商品」ではなくて「作品」を作り上げてきた京都アニメーションのアニメ制作の姿勢に尽きるのでは無いかと思うわけです。
本当に良い仕事をしたと思いますよ。
この辺りは、つまらない規制にとらわれて後向きな制作をしたり、ただ利潤だけを追求するあざとさが丸見えの仕事をしたり、そして、視聴者の意見をただのオタクのたわ言と片づけるかのような態度をとったりする、どこぞのテレビ局やアニメーション制作会社などには「是非」見習って欲しい姿勢だと思いました。

最後になりましたが。
このような素晴らしい作品を見せてもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
心から「ありがとうございました」と書かせて頂いて、締めの言葉にしたいと思います。