やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

コンプライアンスの本質

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ビジネス法務の部屋: 所詮コンプライアンスとはこんなもの?(温泉偽装事件)

この温泉はよく知っていたので、最初にニュースになった時は驚いたのですが、考えてみれば水道水では無くてただの清流の水で、しかも混入ですしね。さすがに偽装は言い過ぎだろうと後になって感じました。
まあ、黙っていたのは悪いとは思いますが。

ですが、ここでコンプライアンス法令遵守)の本質の一つが見えてくるとは思います。
単に法令を墨守することだけではなくて、必要な情報を公開しないことが露見したことで、顧客が持つ悪印象が増大することを防ぐのが、そもそものコンプライアンスの本質だと思います。
ただ、この本質は「顧客の感情」とも密接に結びついているんですよね。大雑把な顧客が多い場所で事細かに説明責任を果たしたとしても、顧客には堅苦しいと受け取られてイメージダウンに繋がるかもしれませんし、逆も真なりです。もちろん、今回取り上げた地域性もあるかもしれません。
要は形式的だけの遵守や一律の遵守など、顧客の感情を無視したコンプライアンスは却って弊害だけをもたらすだけなのではないかと思いますね。
この辺りは、マーケティングなどと並行して経営戦略の問題として考える必要があるのではないでしょうか?