やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

既存メディアを過小評価してはいけません

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確かに、年を追うごとにネットメディアの存在感は増してきていますが、まだまだ既存メディアがもたらす情報に依存する人々の方が圧倒的に多いのは事実なんですよね。
かつて、テレビ番組の放送により、納豆やヨーグルト、バナナなどが売り切れ続出になった事例がありましたが、これらの事例一つをとっても、まだまだ既存メディアが人々に与える影響は大きいですし、それを過小評価するのは非常に危険だと思います。

電波利権があるのでインターネット企業がテレビ放送をすることはできないが、テレビ局や新聞社がネット・ビジネスをすることは簡単にできる。 日経電子版は有料化され、ネットで散々叩かれているが僕は成功すると思っている。 日本ではビジネスや経済のニュースでは、日経新聞がほとんど寡占状態でライバルがいない。 だから少々値段を高くしても多くの人が購読せざるを得ないのだ。

今回取り上げた記事から一部の文章を引用させていただきましたが、重要なのはこの「代替サービス」が無いという点と一定のブランドイメージを日経が保有している点であろうと思います。
その強みを活かして、今回の赤字決算を理由にしてネット上の情報提供を有料化すれば、「代替サービス」の無いユーザーは文句を言いながらも利用せざるを得なくなるわけです。
そう言う事態を打開するためには、新興のネットメディアが数多く勃興することが必要になってくるのではないかと思います。

まあ、今回の記事でも書かれている通り、固定費を削減して利益を確保していくのが「一般企業」としては当たり前の経営手法なんですけどね。
ですが、かつての三公社の民営化から最近の日本航空の倒産まで、固定費の削減には猛烈な抵抗が付き物なのも事実ですし。
既得権益を手放すのに抵抗するのは、何も官僚に限ったことではないというところですね。