やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

ブータンの光と影

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「ブータン――「幸福な国」の不都合な真実」根本 かおる 著
Kousyoublogより。

こちらのサイトは歴史上の事象を時系列に詳細に解説をされているので、歴史好きとしてはとてもありがたく感じています。
今回は、書評を兼ねたブータン史が詳細に説明されていて、最近マスメディアで取り上げられているブータン像とは違った角度から事実を知ることが出来て良かったです。

ここで記されていることは、マスメディアが報道するほどブータンという国がユートピアではないという厳然たる事実であろうと思います。
国民総幸福量を唱える国という光がある一方で、難民に対する弾圧という影もある。
ブータンの事例は、この世にユートピアというものは無いという生きた事例ではないかと思います。

ただ、だからと言って、ブータンの国の有り様を否定するつもりはありません。
中印という二大国に挟まれた小国として、小国が生き残る道として国内の結束を最優先にした結果でもあるでしょう。
それを否定するからには、国内が百家争鳴状態の中で民主的なプロセスでもって国論を統一させる難易度の高い手法を提示しなければならないわけですし。

一方で、必要以上にブータンの国の有り様を称賛するならば、これまでの彼の国の歴史を踏まえた上で考える必要はあると思います。
それは必ずしも否定には繋がらないと思います。
大切なのは、現状への流れを掴む事によって、より現実を知る事であろうと思いますね。