やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

飴とムチの両方が必要かと

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一つの考え方ですが抑止力としては不十分かと

給与が増えることで余裕が出来、犯罪の抑止に繋がるという効果は確かに期待出来るとは思いますね。「衣食足りて礼節を知る」の言葉通りです。
ただ、万全な策ではないと思います。
どこぞの製紙会社の御曹司ではありませんが、収入が多ければ多いほど、逆に奢侈に走り余計に余裕を無くした事例もありますし。
確率論的には給与を上げれば効果は上がるとは思いますが、完全な根絶には繋がらないと思います。

何故個人情報は流出するのか?

ところで、何故個人情報が外部に流出するのでしょうか?
悪意にせよそうでないにせよ、個人情報が入ったデータなり書類なりを外部に持ち出すことが原因ですよね。
問題は、その「持ち出せる」原因と「持ち出す」動機であろうと思います。
原因としては、簡単にデータを読み出せるPC等や個人情報などが入った書類が、チェック無しに持ち出せるようなセキュリティの甘さが挙げられると思われます。セキュリティに厳しい所であれば、許可の無いデータの読み出しを不可能にしたり、データベースをネットワークから切り離したり、書類にあっては私物鞄のチェックなどが励行されるはずです。もちろん、私物のPCやモバイル端末などの職場への持ち込みは禁止にしているはずです。
一方の動機としては、もちろん悪意によるものもありますが、そうでなければほぼ主たる理由は持ち帰り残業や在宅ワークにあると思われます。それならば、そうせざるを得ない職場環境を是正する方が先だと思われます。

飴とムチは考えざるを得ないかと

このように、個人情報の保護においては様々なことを考えないといけませんが、給与を増やすということも解決手段の一つとして考慮すること自体は良いことだと思います。
ですが、それは流出させた場合の社会的制裁とセットであるべきだと思います。
例えば、金融機関の行員・職員の場合、確かに給与が比較的高い面もあるとは思いますが、横領等の業務上の不正行為に対しては執行猶予無しの実刑判決、すなわち即刑務所送りになることがほとんどです。これは金融のプロだけに、高い倫理観でもって業務を遂行するのが当たり前であるというところもあると思われます。コンプライアンス、いわゆる法令遵守が当たり前な現代ですので、内々で済ませることも考えにくいですしね。
業務上、個人情報を取り扱う人に対して給与面を考慮することは大切だと思いますが、逆に信頼を裏切る行為に対しては制裁は欠かせません。この辺りはセットで考える必要はあるでしょうね。