やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

2016年NHK大河ドラマ「真田丸」

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観ました。
以下、ネタバレ部分もあるので、次の土曜日の再放送まで楽しみにしたい方は、読むのを控えてもらう方が良いかもと思います。

今回の第一話で特に面白いと思ったのは、「武田勝頼の描かれ方」と「浅間山の噴火」、そして「真田昌幸の描かれ方」の三つでした。

まず、武田勝頼は偉大な信玄公が遺した武田家を滅亡へと追いやった暗愚な人物として描かれることが多かったのですが、今回はあまりにも偉大過ぎる先代の信玄公の影と次々と離反していく武田家中の末期的な状況に苦悩する戦国大名として描かれていて、これはこれでなかなか新鮮な解釈だと感じました。第一話だけで終わらせるのはもったいない描かれ方ですね。
せめて、長篠の戦いあたりから始めたら、もっとこの勝頼像がより引き立ったのではないかと思います。

次に、浅間山の噴火は実際に天正十年に発生し、この噴火が凶兆として武田家中に動揺を与えたのも事実であったわけですが、真田昌幸のセリフとこの噴火を掛け合わせたのは、まさに三谷脚本の真骨頂だと思いました。
他にも、北条氏政のご飯に汁をかけるシーンなど、歴史好きにとってはニヤリとさせられるエピソードも所々で盛り込まれていて楽しかったです。
要所要所で多く盛り込まれた地図も位置関係が分かりやすくとても良かったです。オープニングのテロップになぜコーエーシブサワ・コウさんがと思ったのですが、地図を見て納得。まんま、信長の野望の地図でした。

最後に、表裏比興の者と評された真田昌幸の策士ぶりを草刈正雄さんが熱演していて、色々とニヤリとさせられました。真田信幸・信繁兄弟も翻弄されまくりでしたし。
これから天正壬午の乱が描かれるわけですが、この真田昌幸像なら安心して見ることが出来るかなと思いました。

三谷脚本でしたので、かなり軽めのストーリーになるかなと危惧していたのですが、それほどでも無かったので少し安心しました。
三谷脚本の売りである軽妙さが、今回の大河にうまくマッチしてくれるといいなと期待しています。

前回は途中で挫折しましたが、今回は見続けることが出来るかなと思っています。