やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

都市計画には更なる発想の転換が必要かと

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唐突ですが今の住処を選んだ理由について

私は現在、大阪府東大阪市の東部に住んでいますが、今の住処を選んだ理由は、カミさんの勧めがあったのもありますが、何よりも大阪都心に近い割に中古マンションの価格帯が安いというところがありました。
都心へのアクセスも、自宅から最寄り駅へは徒歩5分、最寄り駅から大阪ミナミへはおよそ20分なので、それほど遠さを感じません。交通費についても、定期券を買えば月に約12,000円程度の負担で済みますし、通勤先次第では勤務先から全額交通費も出るのでそれほと負担も感じません。何よりも、その12,000円を上乗せしても都心で良い住処を探すことは私が考え得る限りは出来ませんしね。
また、生駒山の山腹の閑静な住宅街で、春はウグイスが鳴き、夏はひぐらしくので、住環境はとても良いです。
転居して三年経ちますが、今の場所を選んで良かったなと今では思っています。

問題は商業施設

ただ、問題は商業施設が少ないことですね。
徒歩10分圏内には複合商業施設はおろか、スーパーやコンビニも無いので、ほとんど電車で大阪都心や東大阪市西部の布施に出かけて買い物をしています。
まあ、住環境の良さと利便性は反比例するのは仕方がないとは思っていますので、この辺はさすがに我慢すべきだとはおもっています。
ですが、この地元の商業施設の現状を見るにつけ、今回取り上げた記事にも出ていた、我が国の都市計画の拙さを感じます。

住宅ありきの都市計画の歪さ

戦後の我が国における人口爆発に対して、都市計画そのものは住宅の確保を最優先にせざるを得なかったことは理解出来ますが、失敗だったのは商業施設をなおざりにしたことだろうと思います。
まあ、大店法の制定にも見られるように、我が国においては商業施設の整理や大規模商業施設の誘致などについて、旧来の小売店や商店街の猛反発があったのは事実ですが、それらに妥協して、商業地の改革を先送りにした結果が、今の商店街のシャッター街化なのだろうと思います。
少子高齢化でコミュニティそのものが各地で縮小する中で、このコミュニティの中における商業地の改革は避けては通れないのではないかと思います。

発想の転換は必要かと

国も1990年代から、まちづくり3法の制定などで商業地の活性化を推進してはいますが、どうしても旧来からの保護の視点から脱却出来ていないように思えます。
その間にも、複合商業施設などが発達したため、鉄道網や道路網を通じて地元からそれらの施設に人が流れるいわゆるストロー効果も発生していますし、抜本的な発想の転換は必要だと思います。
現在各地では、コミュニティ活性化のための都市計画が色々と進められていますが、商業地についても組み込んで考えなければ、結局は元の木阿弥になるとは思います。
前に進めるためにも発想の転換は必要だと思います。