やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

デマに安易に乗せられる人の心理とは

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この所、ネット上のデマに基づいて記事や発言をして、赤っ恥をかく人やメディアが相次いでいます。
このような例は昔からありましたが、TwitterなどのSNSの普及によって、加速度的に増えているような気もします。
そこで、このような事例が後を絶たない事由を、個人的に考えてみました。

「善意のボランティア」が正しい情報を流すという思い込み

最近は、TwitterFacebookInstagramなどのSNSの普及で、誰もが簡単にコストをかけずに情報発信をすることが可能になっています。
これらは、身の回りで起こったことなどを普通に発信していることが多く、ある意味では「善意のボランティア」によって、これらの情報流通が成り立っているとも言えると思います。
問題は、これらの日常によって、「善意のボランティア」が正しい情報を流してくれると思い込んでしまうことが多くなっているのではないかということです。
しかし、簡単に情報発信ができるということは、逆にデマも簡単に発信できるということです。関係のない写真と適当な言葉をアップすることもできますし。
悪意の記事が紛れ込んでいると身構えるぐらいがちょうどいいのではないかと思います。

自分が信じたいことを信じる心理

そして、人には自分が信じたいと思っていることが目の前に現れれば、それの真偽は別にして信じ込む傾向もあると思います。
冒頭に出した二つの記事がそれを象徴しているのではないでしょうか?
蓮舫氏にしろピースボートにしろ、それに対して思い込みを持つ人がいて、その思い込みに沿った情報が入ってきたら「それ見たことか」とばかりに飛びつく。
そのような心理はどんなところにでもあると思います。
自分が信じていることが正しいとは限りません。
日頃から様々な情報に接して、自分が信じていることの正しさの真偽は確かめるべきだとは思います。

情報のワンフレーズ化

さらに、一つの情報に対して一つの答えを求める「情報のワンフレーズ化」も原因の一つではないかと思います。
SNSやブログでは、長文は好まれない傾向があります。それは、ネットでは簡単に情報が検索できるために、自分の疑問に対する解答を性急に求めることがあるのかもしれません。そのために、その解答に対しても即座に反応してしまうのでしょう。
しかし、物事の事象にはそれこそ多くの背景があり、その背景を見ないことには物事の本質を突くことはできません。
なるべく情報を広く仕入れて、時間をかけてその情報を吟味する努力は惜しむべきではないと思いますね。

終わりに

ネット上では様々な情報が流れているので、思いも寄らずに引っ掛けられることも多々あります。
だからこそ、良質な情報に多く接することができるように努力する必要がありますし、その事に時間を惜しむべきではないと思います。
今回残念だったのは、本来はその良質な情報を提供するのが当たり前のプロであるマスメディアがデマに乗せられてしまった点ですね。
これほど情報が氾濫する時代に、マスメディアが勝負できるのは情報の質でしかないわけですし、そこはマスメディアは徹底的にこだわらないといけないのではと思いますね。
デマに乗せられてそのデマを再発信してしまうと、自分自身の信用を落としてしまうだけです。
落ち着いて情報の真贋を見極める努力は怠らないようにしたいと、自戒を込めて思いますね。