やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

風雲児たち幕末編・第29巻

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遅くなりましたが、風雲児たち幕末編の最新巻を読みました。
表紙は今回メインの寺田屋事件の凄惨な戦いの場面で、その中で一人静かに座っている柴山愛次郎が印象的です。

この第29巻丸々が使われて、文久薩摩藩士粛清事件である寺田屋事件が描かれました。
大トリはもちろん、寺田屋での大立ち回りですが、間に挟まれる小ネタがいかにも風雲児たちらしいと思いました。

大久保一蔵が色々と動き回っていますが、それ以上に島津久光がどんどん妖怪じみた雰囲気になってきているのが今後の伏線なのかなと思います。
極め付けは「日向送り」ですね。
第17巻で西郷と月照が入水するきっかけとして触れられていましたが、ここで再び出てくるとは思いませんでした。
西郷と月照が将来を悲観して入水するほどだったので、どう描かれるかと思っていましたが、寺田屋事件以上に凄惨な描かれ方ですね。
まあ、これからも維新に向けて、様々な凄惨な事件が続きますが、描く先生も気が重いのではとは思います。
だからこそ、この作品独特のギャグが必要なのだと思いますね。