やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

今の中国は「共産党王朝」を維持しているだけに過ぎないかと

かつて中国で10世紀に開かれた宋という王朝がありましたが、その初代皇帝である太祖(趙匡胤)は、石刻遺訓(誓詞三行)というものを遺し、自分の後継者たちにこの遺訓を守ることを命じていました。

誓詞三行

一云柴氏子孫有罪 不得加刑 縱犯謀逆 止於獄中賜盡 不得市曹刑戮 亦不得連坐支屬
一云不得殺士大夫 及上書言事人
一云子孫有渝此誓者 天必殛之

一行目は、太祖のかつての主君であった柴氏の子孫を代々保護するようにという文言でしたが、問題は二行目です。
これは「言論を持って士大夫を殺してはならない」という意味です。
実際に宋王朝では、言論で皇帝に刃向かった部下でも、左遷はありましたが処刑されることはありませんでした。
これは太祖自身が唐滅亡後の動乱期に頭角を現した勇猛な武将であり、それ故に文治の大切さを知悉していたからと言われています。
まあ、この辺りは小説家である田中芳樹氏の受け売りではありますが。

ひるがえって、今の中国はどうでしょうか?
個人的には、共和国を標榜していますが、実質は毛沢東以来の「皇帝」を頂点とし、共産党という「貴族集団」が国を治めるという王朝国家であると思います。
劉暁波氏の死までの流れ一つを見ていても、本当に広く中国国民の負託を受けた国家なのかという気はしますね。
ここが少なくとも選挙を経て国民の負託を受けているアメリカとの違いだと思います。
国策について異論はあると思いますが。

まあ、中国共産党政権が後世の歴史でどう評価を受けるかでしょうね。
岳飛のように後世まで尊崇の対象となるのか、また、秦檜のように後世まで像に唾を吐きかけられる汚辱を受け続けるのか。
今の中国には期待はありませんが、古くからの中国の歴史に対する姿勢については期待はしておきたいと思います。