やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

低価格を疑ってかかる時代に今は既になっていると思います

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昔から「安かろう悪かろう」という言葉がありましたが、我が国でデフレが長く続いたおかげで、この言葉が最近では真実味を帯びつつあると思います。
このてるみくらぶで被害に遭った方には酷な言い方かもしれませんが、低価格を疑ってかかる時代に今は既になっていると思います。

近年、我が国でデフレが進行した際に、あらゆる業界で低価格という言葉がメディアを中心に喧伝されました。
低価格という言葉は、消費者にとっては魅力的ですので、そういった言葉で宣伝する店などに消費者が群がるのは当然の行動だったと思います。

しかし、低価格と企業の収益を両立させるためには、原価や経費を下げる工夫が必要になります。
大量仕入れによる原価の引き下げは最もポピュラーな手法でしたが、それでも間に合わない場合は経費、特に人件費の削減が必要になってきます。
そこで発生したのが、かつての飲食チェーン店で続発したブラック企業的な問題だったわけですね。

今回のてるみくらぶの事例は、そのようなブラック企業的な要素以前に、収益を上げるために必要な原価の安い「商品」がそもそも仕入れられなくなっていたことが主な原因だったわけですが。
ただ、これらに共通することは、低価格の裏には何らかの無理が働いているということでしょう。
消費者の側としても、格安や低価格という言葉に対しては慎重になるべきでしょうね。