やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

NHK正月時代劇「風雲児たち〜蘭学革命篇〜」をようやく観ました

元日に放送されたNHK正月時代劇「風雲児たち蘭学革命篇らんがくれぼりゅうしへん 〜」をようやく観ました。
あの三谷幸喜氏が脚本で、キャストも一昨年の大河ドラマ真田丸」で馴染みの面々ということで、昨年の発表以来とても楽しみにしていました。

三谷幸喜氏に良い意味で裏切られました

原作の風雲児たちは、歴史物でありながらギャグが満載のマンガで、アニメ化ならともかくどのようにドラマ化するのかを不安交じりで観ていたのですが、三谷幸喜氏に良い意味で裏切られました。
さすがにギャグ要素は控えめになっていましたが、風雲児たちのテーマである「多くの人々の志が受け継がれる歴史のダイナミズム」がしっかりと描かれていました。
中学生時代から原作マンガに親しんでいた身としては、この一事だけでも十二分に満足でしたね。

前野良沢杉田玄白の信念のぶつかり合い

ドラマの内容は、前野良沢杉田玄白らが解体新書を完成させるまでの話でしたが、いつ完成するか分からない中での苦闘ぶりがとてもリアルに描かれていました。
そして、前野良沢杉田玄白の信念に基づいたぶつかり合いも良かったです。対照的な二人でそれぞれの信念は異なりましたが、我が国の医学の発展を願うという共通の志があったからこそ、この解体新書は生まれたのだろうと思います。
また、異なる信念からぶつかってはいても、尊敬するこそはあれ嫌ってはいなかったと思います。
そうでなければ、杉田玄白が後に蘭学事始を発刊して、前野良沢の業績を明らかにすることはなかったでしょうしね。

草刈正雄さん扮する田沼意次は本当にぴったりでした

山本耕史さん扮する平賀源内、高嶋政伸さん扮する高山彦九郎、そして高木渉さん扮する林子平など、風雲児たちフリークにとってはイメージにぴったりな配役が目白押しでしたが、一番ぴったりだと思ったのは草刈正雄さん扮する田沼意次でした。
草刈さんが以前に演じた「真田丸」の真田昌幸、そして今回の田沼意次、時代は異にしますがどちらもリアリストで人間臭い人物という点では共通していると個人的には思います。だからこそ草刈さんが選ばれたのでしょうし、これまで多くの役者さんが演じた中では、田沼意次像に一番近かったように思います。
これで田沼意次の長男意知役を堺雅人さんが演じれば完璧でしたが、それは続編に期待したいと思います。

こういう物語こそ大河ドラマでやって欲しいですね

と言うか、この「風雲児たち」の続編を期待してもいいですよね?
むしろ、大河ドラマや連続ドラマでやって欲しいくらいなのですが。
大河ドラマの題材としては地味なのかもしれませんが、歴史のダイナミズムが感じられる題材だと思いますし、視点を変えて田沼意次を主役に据えてドラマ化するのもいいのではないかと思います。
四賢侯の一人である島津斉彬に影響を与えた島津重豪や、吉田松陰に影響を与えた高山彦九郎など、取り上げることができる人物は非常に多いですし。
幕末前夜の物語としては面白いと思うんですけどね。

長々と書きましたが、元日早々から良いドラマを見させてもらいました。
是非、続編を期待したいです。