やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

大阪市中央公会堂のガイドツアーに参加してきました

今年で開館100周年を迎える大阪市中央公会堂のガイドツアーに参加してきました。
大阪市中央公会堂中之島大阪市役所の近くにあり、日本銀行大阪支店や大阪府中之島図書館と並び、大阪では随一の歴史的建造物として有名です。
大阪在住でありながら、これまで公会堂の中に入ったことがなかったのですが、今回初めて中を見ることができました。

公会堂建設の立役者である岩本栄之助の像。
大阪の株式仲買人で100万円を寄付し、公会堂建設のきっかけを作りました。
ちなみに当時の100万円は、今の価値で数十億円とも言われています。

1913年に着工し1918年に完成しました。
設計者は辰野金吾と片岡安。
辰野金吾は、東京駅や南海電鉄浜寺公園駅の設計者として有名ですね。
片岡安は、日本生命保険社長や商工大臣、大蔵大臣を歴任した片岡直温の娘婿で、旧大阪市役所の設計にも携わるなど大阪を代表する建築家でした。
義父と同様に実業界にも重きをなし、日本生命保険取締役や大阪信用組合(現・大阪信用金庫)組合長、大阪商工会議所会頭などを歴任しています。

今回は、普段なかなか入ることができない特別室に行くことができました。
中に入ると、和風な天井画がいきなり目に飛び込んできました。
我が国の神話から「国産み」を題材にしたもので、大地を創造するために天沼矛を与えようとする別天津神と、伊邪那岐伊邪那美の二柱の神が描かれています。

公会堂の上部を占める大きなステンドグラスも中から見ることができました。
鳳凰が左右に配置されたこれも和風の意匠で、中心の円の四隅に大阪市の市章である澪標みおつくしがあしらわれています。

特別室の扉には木工象嵌があしらわれています。
今ではもう製作できる職人がいないらしく、とても貴重なものだそうです。

扉の上には上町台地にたたずむ仁徳天皇の絵が描かれていました。
有名な竃の炊煙のエピソードにちなんだものです。
南北の壁には、素盞嗚尊など商都大阪にまつわる神話の絵が配されていました。

窓の外を見てみると、難波橋へ続く中之島通が見えます。
右手に見えるのは京阪中之島線なにわ橋駅、左手に見えるのは大阪市立東洋陶磁美術館です。
この先には中之島公園があり、市民の憩いの場になっています。

特別室を見物した後は、他の館内を見て回りました。
見どころ満載で、随所に歴史が感じられました。

大阪の公共施設の特徴としては、この公会堂のように一般の寄付によって建てられたものが多いことがあげられます。
大阪府中之島図書館や大阪市立美術館を寄付した住友家のように財閥当主による寄付もありましたが、大阪城天守閣や旧陸軍第四師団司令部庁舎(現ミライザ大阪城)のように多くの市民の寄付によって建てられたものもあります。
中央公会堂が平成に大改修された時も、市民や企業から7億円もの寄付が寄せられたそうです。
大阪商人は儲けにシビアなことやがめつさでは有名ですが、一方で公のことに関しては寄付を惜しまないところもあります。
大阪商人の心意気がそこに現れていると思いますね。

https://miil.me/p/bosla

おまけ。
公会堂の地下にあるレストランで、ランチを頂いてきました。
肉と野菜がバランスよく盛り付けられ、とても美味しかったです。
オムライスが名物なようなので、今度はランチ目的でまた訪れたいと思います。