やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

銀河英雄伝説 Die Neue These 第7話「イゼルローン攻略[後編]」

スポンサーリンク

自由惑星同盟第13艦隊章

シェーンコップの過去とイゼルローン要塞潜入が並行して描かれたのが良かったです

シェーンコップら「薔薇の騎士ローゼンリッター」連隊が、イゼルローン要塞へ潜入。
制圧までの流れはほぼ原作通りでしたが、そこに外伝で触れられていた、シェーンコップが帝国から同盟へ亡命してきた経緯が並行して描かれていて、シェーンコップという人間の複雑さがより強調されていたように思います。
亡命の動機は原作と異なりましたが、それでも帝国と同盟の双方を冷めた目で見るシェーンコップは、個人的には原作のイメージに近い為人でしたね。
このDie Neue Theseは本伝第1巻に当たる部分で1クールなのですが、その中に外伝のエピソードを入れることで、より物語に深みが出ていると思います。
外伝が引き合いに出されるならば、石黒監督版では既に登場していたアッテンボローは、今回は終盤で出てくるかなと予想しています。
まあ、全く出て来ない可能性も高いでしょうが。

セリフにヤンの内面がとても強くにじみ出ていたと思います

イゼルローン要塞を手中に収めた同盟軍は、これまで味方に大量の流血を強いた「雷神の槌 トゥールハンマー 」で、ゼークト率いる帝国艦隊と対峙します。
3回の「雷神の槌 トゥールハンマー 」の斉射で勝敗が決しましたが、斉射を命じるヤンの3回のセリフがそれぞれ異なった口調だったのがさすがは鈴村さんと思いました。
特に3回目は静かな口調の中に、ヤンの怒りがにじみ出る感じが出ていてとても良かったです。
戦争嫌いなのに戦えば勝つヤンの、シェーンコップとはまた違った人間の複雑さが垣間見れたような気がしました。

ようやく「フェザーンの黒狐」が登場

最初に少し名前だけが出て、後は放置プレイだったフェザーン自治ラント が、ここに来てようやく登場。
自治領主ランデスヘル ルビンスキーは、前作よりもシャープな印象ですね。もみあげが見えた時はまさか髪がフサフサなのかと思ったのですが、さすがに原作通りにつるっ禿げでした。
まあ、陰謀家らしい風体にはなっていますね。

次回はカストロプ動乱ということで、ようやく舞台は再び帝国へ。
次回予告の背景はキルヒアイス艦隊の艦隊章でしょうね。赤地に紅玉ルビー はまさにキルヒアイスにふさわしいと思いました。
さすがにミッターマイヤーやロイエンタールたち帝国の諸提督も登場するでしょうし、帝国フリークにとっては次回が待ち遠しいでしょうね。