やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

新元号「令和」雑感

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ようやく新元号が発表されました。
これまでの元号で「令」の文字が使われたことがなかったので、若干違和感はありましたが、振り返ると、30年前に「平成」が発表された時も違和感はありましたしね。
やがては慣れていくとは思います。

典拠については、万葉集巻五の梅花謌の一節「于時初春月 氣淑風 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香」からだそうで、万葉集の編者として有力な大伴家持の父で太宰帥(太宰府の長官)であった大伴旅人が、太宰府の邸宅で催した梅花の宴の様子を表した序文だそうです。

ただ、この典拠については、まだ奥があったようで。

中国南北朝時代南朝「梁」の昭明太子蕭統が編纂した文選に所収されている張衡の帰田賦の句に「於是仲春月,時氣清」という文言があり、これが後世の万葉集にも影響を与えたという説もあるそうです。

だからと言って、国書からの選定ではないと言うのではなく、長い我が国の歴史は様々な諸外国からの学びによって成り立ってきたことを、今回の新元号が示していると個人的には感じました。

令という言葉は、相手を敬う際に用いられることもあるそうです。
これからも、「相手を敬い共に和す」時代が続けばいいと思いますね。