やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

終身雇用そのものが既に幻想である気はしますけどね

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まあ、もともと終身雇用そのものが既に幻想だったのではないかという気はします。
新卒で就職して定年まで同じ企業でいる人の方が少ないと思いますけどね。
周囲を見てもそうですが、厳密に言えば私も勤めている企業の名前も途中で変わっていますし。
新卒後から定年まで同じ企業で終わる方が珍しい気はします。
特にバブル崩壊以降は、大企業でも破綻や合併などが相次いだわけですしね。

ただ、終身雇用の終わりが明確に発言されたことで、今後の労働市場の流動化が進むのかなとは思います。
また、長期雇用を前提とした若手社員の低い所得も見直しも進むのではないかと思っています。また、能力の高い新卒者が外資系企業に流れている現状を考えると、新入社員の間でも給与の格差が出てくるかもしれません。

もっとも、終身雇用を終わらせる一方で、今の所得体系を維持していこうと考えているとすれば、かえって企業の体力を弱らせるだけだと思いますけどね。
そもそも、少子高齢化の中で新卒者そのものが少なくなっている現在では、低賃金で働かせようとする企業に人は集まらないと思います。
人件費を抑制する方便として、終身雇用云々を口にしているとすれば、その企業は自分で自分の首を絞めているにしか過ぎないと思いますね。