久々に100名城の旅へ。
今回は津山城を訪ねてみました。
津山駅から20分ほど北に歩いたところに津山城址の鶴山公園の入口がありました。
石段は少し段差があり、登るのに苦労しました。
津山城の建物は明治初期に天守閣をはじめ、全て破却されました。
非常にもったいない話ですね。
唯一城の建物として見えるこの備中櫓は、平成の時代に復元されたものだそうです。
備中櫓の内部は本来の櫓というよりは、全て畳敷きの御殿の内部のような作りになっていました。
他の城の櫓のイメージで入ってみたので、若干ギャップを感じましたね。
備中櫓に隣接して天守跡がありました。
ここに4重5階の天守がありましたが、前述の破却により今では天守台だけが残っています。
天守台にはこのようなハート型の石がありました。
非常に珍しい形の石で「愛の奇石」と銘打たれていました。
ちょっとした撮影スポットになっているようで、石を背景に記念写真を撮る家族連れも見かけました。
天守台から津山市街を撮影。
津山藩が置かれた美作国は因幡国と備前国に挟まれた山国で、平地はこの津山盆地の他数えるほどしかありませんでした。
そのため独立した勢力が育たず、室町時代から戦国時代にかけては守護大名や戦国大名の草刈り場になっていたようですね。
津山が今のような姿になったのは、森忠政が美作国に藩主として封じられてからで、津山城の築城を始め、城下町の整備や吉井川の改良などを通じて、今の津山の基礎を築き上げました。
信州では高坂氏族滅の俗説や一揆への苛烈な処分などで評判が悪かった森忠政ですが、この津山では銅像が建立されるなど顕彰が行われていて、評価の違いをとても感じました。
中国地方の100名城巡りがまだまだ進んでいません。
今回は時間の都合で他の岡山県の城巡りは断念しましたが、なるべく早く他の城も訪ねてみたいですね。