やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

人生の礎となった10年間の「吹奏楽の旅」

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今週のお題「部活」

私は中学校から大学まで、ずっと吹奏楽部に所属して管楽器を吹いていました。
吹奏楽は今でこそ「吹奏楽の旅」や「題名のない音楽会」、「響け!ユーフォニアム」などでメディアへの露出が増えましたが、30年以上前はそれほど目立つということはなかったです。
ただ、楽器を吹くということ自体が楽しかったです。

楽器はいわゆるロー・ブラス、低音の金管楽器で、トロンボーンとチューバの両方を経験しました。
チューバは当然ながら低音部ですが、トロンボーンでも特に中学の時は高音を担当する1stや2ndではなく、3rd、場合によっては4thといった低音を担当することが多かったです。
主旋律を担当することが多い1stが花形だと自分では思っていたので、当時は結構不満でした。
ただ、今振り返ると、低音がしっかり鳴っていなければ演奏そのもののバランスは非常に悪くなりますので、そういう意味では低音での演奏が少しは評価されていたのかなとは思います。
まあ、そう思うようになったのは大学でチューバを担当するようになってからですが。

長く吹奏楽を経験して今も宝になっていることと言えば、集団でいかに意思統一を図るかという点だと思います。
吹奏楽部はたいていは大所帯なので、人間関係はもちろん、楽曲の好みや音楽の方向性などを巡って必ず意見の相違が発生します。そこをどう調整するかというのは学生なりに苦労した記憶がありますが、このことは今の仕事においても役に立っているかなとは思います。
まあ、社会人としての生活の方が長くなったせいか、逆に部活を思い返して気が付いたという方が正しいかもしれません。

そんな吹奏楽ですが、大学を卒業してからは20年以上離れていました。
仕事に疲れて休みに楽器を吹く気分になれなかったことや、他に興味があって打ち込んだこともあったのですが、自分自身としてはもうやり切ったという気分の方が大きかったかなと思います。
ですが、最近になって声をかけて頂いて再びトロンボーンを吹くようになりました。
吹いてみると楽しさが自然と湧き出てきましたね。下手ですが。
いつまで続くか分かりませんが、久しぶりに様々な音を楽しんでみようと思っています。

このように今にも続く部活に出会えたのは、自分自身にとってとても幸運なことだったと思います。
いつまでの人生かは分かりませんが、少なくとも自分の人生の足跡には「吹奏楽の部活」という大きな足跡がある、このことについては疑うようはないと思いますね。