やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱」第2章

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第一章と同様、遅いタイミングで鑑賞してきました。
前回同様ネタバレが入りますので、読みたくない方はここまでにしてください。

今回は原作の同盟でのクーデター発生から、あのヴェスターラントの虐殺まで。
特に印象的というよりは衝撃的だったのが作中の2つの虐殺、「スタジアムの虐殺」と「ヴェスターラントの虐殺」でした。
架空の物語ですが、大貴族であれ軍人であれ、自分の「正義」を信じて疑わない人間が行う暴力的な愚行がいかに醜悪に映るか。これまでの現実の歴史でも繰り返されてきただけに、石黒監督版でも感じましたがやはり映像として目の当たりにすると息を呑んでしまいます。
中でもジェシカ・エドワーズのシーンは悲しかったですがとても上手く演出されていたと思います。
このシーンを見るだけでも今回は価値があったと思っています。

帝国、同盟、いずれも内戦に突入しただけあって、戦闘シーンの連続でさすがに迫力がありましたが、それぞれの戦闘シーンが短い感じがしたのが少し残念でした。時間に限りがあるので仕方がないのでしょうが。
ですがその分、ビュコック大将とグリーンヒル大将のやり取りが原作通りに表現されていたのは良かったです。この場面が加わるだけで、ビュコック大将の高潔な人格者ぶりがより強調できるとは思っていましたので。

後はグリーンヒル大尉の様々な表情が上手く表現されていたのも良かったですね。
ただ、Die Neue Theseではヤン提督のジゴロ分が5割増くらいにはなっているので、あの場面でああいうセリフを言われると、グリーンヒル大尉でなくてもあの反応にはなると思いましたが。

次回はいよいよ最終章。
事前予告ではもちろん肝心の場面は伏せられていましたが、原作で結末を知っているだけにその場面を見たくもあり、見たくもなしといった心境です。
ただ個人的に、原作でここは表現して欲しいと思うシーンはほぼ表現されてきたので、最終章にも大いに期待しています。
最終章ぐらいはなるべく早く観に行きたいですね。