やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

「和」と「穢れ」

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井沢元彦氏の言葉を借りれば、長い我が国の歴史の中で、いつの時代でも日本人に共通している考え方として挙げられるのが、「和」と「穢れ」だそうです。
「和」についてはご存じの方は多いでしょうね。争いをせず、ひたすら話し合いによって物事を決めてしまう姿勢ですね。この姿勢がいわゆる異質なものを排除することや、一旦決まったことに全員で同じように行動するといったことに繋がり、結果として、いじめ問題や他の国では見られない異常なほどの一時の流行現象といったものに繋がっていると私は考えています。

「穢れ」は少しピンと来ないかもしれませんね。清潔さに対する異常なほどの執着、汚れや臭いを極端に嫌う潔癖さといったものでしょうか。特に血で汚れることに対する嫌悪感は極端だったそうです。そしてそのことが「穢れた」と考えられたものを扱う人々に対する差別へと繋がり、今の同和問題へと繋がっているそうです。
まあ、何が言いたいかというと、今の我が国の社会では、これらの二つの悪い面が如実に現れているのではないかと私なんかは思うわけです。今まで通りにやっていたらどんどん悪い方向へ行くのはわかっているのに、いざ新しいことをやろうとすると集団で潰しにかかる国民性。他人と同じことをしないと「流行遅れ」だとか「ダサい」だとかという言葉で排除してしまう国民性。特に後者なんかは、「売国奴」や「国賊」や「非国民」といった言葉に置き換えてみれば面白いと思います。
……一度、別の視点からものを観てみるのもいいのかもしれませんね。特に一つの価値観に拘泥してしまうのは大変危険なことだと思います。色んなものの考え方に接し、見聞し、理解する。これらの行為は決して無駄な行為なんかではないと私なんかは思うのですが。