やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

姫路城

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今日のプロジェクトXは、姫路城の大修復のお話でした。

姫路城と言えば、
本当に小さい頃に天守閣にのぼったことがあります。
網干に親戚がいるので、そこを訪ねるついでに父親に連れられてのぼったんです。
と言っても、覚えているのは少し暗い天守閣の中とその中で展示されていた姫路城の模型だけでしたが。

ちなみに私の祖父母の代までは、もともとは神戸の三宮駅の近くに住んでいたので、結構兵庫に親戚がたくさんいます。と言っても、私から見れば大叔父とか大叔母といった人たちばかりなので、さすがに最近は疎遠になってきていますね。

私の祖父は戦時中に姫路駅から出征したまま結局還ってきませんでした。
出征の時に大叔母の一人が乳飲み子だった父を抱えて、祖父を見つけるために姫路駅の構内を捜し回ったそうですが、結局会えずじまいだったそうです。
結局、祖父はフィリピンでアメリカ軍の艦砲射撃を受けて戦死し、未だに遺骨も回収出来ていません。神戸にある墓の下に納められているのは、出征前に祖父が残していった爪と髪の毛だけで、他に家に残るのは古ぼけたアルバムが一冊と、戦死の際に授与された勲七等青色桐葉章だけでした。

これらの事を考えると、本当に幸運な今という時代を私は生きていると思います。
それが例え高度成長時代を過ぎ、少々下り坂になりつつある時代であっても。
いくら不景気だからと言っても、今の私たちは飢えることを知りません。
一方では戦後最悪の失業率と言っても、街には物が溢れ、行き倒れる人を見かけることすらありません。
そして何よりも、我が国では戦争によって大切な人が不条理に殺されていくという現実を目の当たりにすることも無いのです。

その幸福を少しでも噛みしめ、これから少しでも何かをなすことが出来ればなあと思いますね。

………なんかとても湿っぽい文章になりましたが。
時々私もこんなことを考えてしまうということで、平にご容赦を。