本屋で見かけたので、つい買ってしまいました。(<愛蔵版も持っているのに………。)
中でも一番楽しみにしていたのが、「ダゴン星域会戦記」でした。
ダゴン星域会戦と言えば、リン・パオ、ユースフ・トパロウルの両元帥なのですが、それ以外でも実に様々な人物が出ていてとても興味深かったです。
特に帝国の、敗軍帝フリードリヒ三世の四人の皇子をめぐる宮廷劇は、晴眼帝マクシミリアン・ヨーゼフ二世の登極までが一つの物語と成り得るくらいの濃密さだったと思います。
剛直が故に辺境に左遷された、後の司法尚書オズヴァルト・フォン・ミュンツァーや、侍女から皇后になり、半盲となったマクシミリアン・ヨーゼフを支えたジークリンデなど、この物語の後に続くであろう群像劇も是非読んでみたかったのですが、今ではもう叶わぬ夢でしょうかね。(^_^;)
………と言うより、新作はいつ出るんでしょうか?田中先生。