ずっと遅れながら日々の更新をやってたのですが、いい加減過去日記ばっかり書くのにも飽きたので、ここらでバッサリと。
………と言っても、空白の日々は後で必ず補完しますけどね。(汗)
で、今日の話ですが、前からの日記でもちょこちょこと書いていた、あのサントリー1万人の第九の合唱に参加してきました。
場所は大阪城公園の北東に位置する大阪城ホール。
大学以来、久しぶりに黒のスーツ上下にウイングカッターに黒の蝶ネクタイといういでだちになったので、いささか緊張しながら本番に臨みました。
まずは第一部。
オリンピック・イヤーということで、ジョン・ウィリアムズのオリンピック・ファンファーレとテーマが演奏されました。
これは1984年のロサンゼルス・オリンピックで使われたのでご存知の方も多いと思います。私の世代でオリンピックのテーマ曲といえば、まさにこの曲ですね。
しかし、その時から既に20年経っていますが、未だにジョン・ウィリアムズはハリー・ポッターの音楽などを手掛けたりとかで現役で活躍しているんですよね。
そのパワーを是非見習いたいものです。
続いてゲストとして、チェロ奏者のミッシャ・マイスキー氏が登場。
バッハの無伴奏チェロ組曲やサン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」の白鳥などで素晴らしいチェロの音色を聴かせてもらいました。
もともと私は弦楽器の中ではチェロの音色が一番好きなのですが、今回の演奏を聴いてますます大好きになりましたね。
ちなみにチェロって何?という人には、新世紀エヴァンゲリオンで碇シンジが弾いていた楽器だと言った方が早いでしょうか。(←全然早くねー!)
とまあ、第一部はどちらかと言えば観客としてステージを楽しんでいた訳ですが、いよいよ第二部のベートーベンの交響曲第九番へ。
第一楽章、第二楽章、第三楽章の演奏が続いて、ついに第四楽章で起立して歓喜の歌を歌いはじめました。
………とにかく歌いました、ちょっとあやふやな部分もありましたが。(苦笑)
歌う前はとっても緊張していたのですが、歌いはじめたらその緊張感もどっかへ行ってしまいましたね。
むしろ、腹の底から歌っている内に清々しささえ感じて、「これが音楽を楽しむことなんだ」と思いながら歌ってました。
そして、観客も一緒になって歌った、Freude, Schöner Götterfunken, Tochter aus Elysium!のくだり。
正に、alle Menshen werden Brüder(すべての人々は兄弟(はらから)となる)そのもので、歌いながらその光景を見ているうちに感動で思わず涙が出そうになるくらいでした。
こんなに奏者と観客が一体となったステージを見たのは、本当に生まれて初めてでしたね。
そして蛍の光でフィナーレを迎えて、八月下旬のレッスン開始から続いた私の第九の旅もようやく終わりました。
最初は、前々から興味があったので気軽な気持ちで申し込んだのですが、今では参加して本当に良かったと思ってます。
思い返せば、初めて楽譜を見た時に「これだけの歌詞を覚える事が出来るのかな?」と不安に思った事もあったのですが、何度もレッスンを受けてる内に自然に歌詞が口から出るようになったのは本当に驚きでした。
そして、私はやっぱり歌う事が好きなんだというのも再認識することが出来ましたしね。
日曜のレッスンということで、好きな旅行が変則的になったりということもあったのですが、思い切って参加してやっぱり良かったです。
来年は仕事の関係がどうなるのかがわからないのですが、都合がつけば是非再び参加したいと思っています。
ちなみに今日の1万人の第九の模様は、12月23日にMBS(大阪毎日放送)をキー局にして、5局ほどのネットで放送されるそうです。
興味のある方は是非見てみて下さい。