やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

孺子に大人が熱くなることも無いでしょう

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反日デモの陰に中国政府・英紙が指摘 - NIKKEI NET:国際ニュース(リンク切れ)

週末に起きた中国での反日運動については、もう既に多くの情報がかけめぐってますね。
これらの背景には、いつまでも態度を変えない小泉首相に業を煮やした中国政府が黙認したとか、近年の中国における反日教育の結果であるとか、インターネットにおける扇動の結果だとか、ガス抜きのために我が国をスケープゴートにしたとか、実に色々と取り沙汰されてはいます。
まあ、スケープゴートについては、中世ヨーロッパにおけるポグロムユダヤ人迫害)を彷彿とさせますけどね。過去の歴史の例を見ても、国内の不満のガス抜きをするために特定の少数勢力をスケープゴートにするのは為政者たちの常套手段でしたしね。
特にその後の中国首脳部の発言を聞いていると、その騒動さえも政治的な駆け引きに使おうとしているようですし。この辺りに中国のしたたかさが見え隠れするような気もします。

で、思うに、この騒動に対して感情的になるのは得策では無いと私は思います。
というのも、そこまで我々のレベルを落とす必要も無いと思うからです。
昨日の鷹澤遊戯場の日記でも触れられてますが、こんな騒動を扇動するのはほんまもんのアホばかりですしね。(他者を貶めて、自分を偉くみせようとする人間は客観的に見ると滑稽以外の何物でもないです)
まあ、我が国にもよく居る、安全な所で好戦的な言葉を並べ立てる青二才たちと同根だと考えればいいと思います。
そんな孺子(青二才・小僧)たちの行動に大人が熱くなるのは、時間の無駄でしかないと、そう私は思うわけです。

それに歴史をひも解くと、中国と我が国は敵対するよりも友好的な関係を保っている時代の方が長かったのは事実ですしね。
ましてや、地理的な位置というのは動かせない訳ですから、敵対しているよりも友誼を結んで交流を深める事がどれだけの利益をもたらすかは言うまでも無い事です。
それに、中国の十五億人全てが反日で凝り固まっている訳では無いですからね。
今、私たちに必要な事は、粘り強い対話で相互の理解を深める事、これに尽きるのでは無いでしょうか。
理想論ですし、当たり前の事を言っているだけだとは百も承知なんですけどね。ただ、その当たり前の事をするのが一番難しいし、達成出来れば計り知れない利益がもたらされるとは思いますけどね。
まあ、百年河清を俟(ま)つという言葉もありますし。
努力さえ怠らなければ、やがては歴史が問題を解決してくれると信じたいですね。