やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

政治については、特に様々な意見に触れる方が良いでしょう

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風邪で寝込んでいる間に、とうとう郵政法案が参院で否決、衆院解散という流れになってしまってますね。
まあ、今回の否決で一番辛いのは当の郵政公社自身でしょうけどね。法案が先送りされたことで、新しいことには参入出来ない、今の制限された状況の中で事業を行なわなければならない訳ですから。
そういう意味では、表立っては意見を出してませんが、法案反対派の郵政族議員や特定郵便局長集団の動きは、公社自身にとってはありがた迷惑だったのかなと思います。

そんな中で、様々な郵政民営化に対する意見の中で、特に目についたのがこの記事でした。
こういう記事がかなり表に出てくるようになると、民主党は「なぜ民営化法案に反対したのか」、「どういう民営化法案なら賛成できるのか」という事について国民に対してはっきりと明言する必要が出てくるんじゃないかと思います。
まあ、そういう事は今の民主党では出来ないでしょうね。郵政系の労働組合という支持基盤の存在がありますし。ただ、郵政系に限らず、労働組合の支持という呪縛から逃れられないと、これからの民主党の飛躍はありえないと思いますけどね。
………それにしても、自民党には利益団体、民主党には労働組合と、それぞれに「保守派」が深く介在しているのが問題だと思いますね。これでは国民がどの政党を支持すれば良いのか解らないというのも無理はないと思います。

ただ、今回の総選挙で非常に危惧しているのは、郵政民営化に賛成か反対かという二者択一論に選挙の争点が矮小化してしまうことですね。これは非常にまずいです。
他にも問題は山積しているのです。年金をはじめとする社会保障やその負担をどうしていくのか、少子化・既婚率の減少による人口減にどう対策をとるのか、また小泉首相の一連の言動によって冷え切っている東アジア諸国との外交をどう修復するのか(はっきり言って、北朝鮮に関する六か国協議で我が国が孤立したのは、ここにも原因があると思います)、イラクに派遣している自衛隊をどうするのか等々………。こうして考えると、総選挙で議員を選ぶにあたって考えるべきことは山ほどあるんじゃないかと思います。敢えて書きますが、特定のたった一つの小さな問題だけにこだわっている場合では無いですね。
そういう意味では、まだ投票日までには一ヶ月弱ほど時間がありますので、色々な問題について色々な意見に触れて、そして託すべき議員や政党を選ぶべきなんじゃないかと思います。まあ、確かに二者択一で物事を考えるほど楽なことは無いですし、それで物事が動けば万万歳だとは思いますが。残念ながら、世の中というものはそれほど単純に出来ているわけでは無いですしね。
しんどいやり方かもしれませんが、色々と考えるのはとても重要なことだと思います。特に政治についてはね。