やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

トランシルバニアの城とハプスブルク家

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ドラキュラの城を返還へ 政府、元王室の子孫に
Yahoo!ニュースより。

はあ?何でルーマニアの城の所有者にハプスブルク家の一門が?というのが率直な感想でした。
確か、ルーマニア王家はジグマリンゲン系のホーエンツォレルン家(あのドイツ王家ホーエンツォレルン家の分家筋)だったはず。
まあ、トランシルバニアは過去にオーストリアハンガリー二重帝国の領土でしたから、その流れで所有権が残っていたのかなとも考えたのですが………。

………で、調べてみると。
どうやら、第二代ルーマニア王フェルディナンドの妃マリアにブラン城が献上された事がそもそもの発端だったようです。
それが三女のイレアナに受け継がれ、彼女はハプスブルク家の一門であるオーストリア大公アントン(神聖ローマ皇帝オポルト二世の次男・トスカナ大公フェルディナント三世の直系の子孫)と結婚したため、その子であるドミニクに所有権が受け継がれたみたいです。
まあ、特にヨーロッパの王家・諸侯家は、自分の国の民よりも他の王家や諸侯家との方が血のつながりが深いとは良く言われますが、これもその事を象徴しているのかもしれませんね。