復刊が決まってからずっと待っていたのですが、仕事にかまけていて書店のチェックを忘れている間に出版されていたようだったので、今日慌てて買ってきました。
とは言うものの、出版社が角川書店から早川書房に移っただけで、訳者は同じ方がされているんですけどね。
ただ、出版社の違いで生じた固有名詞の統一はなされているようで、これで安心してシリーズを通して読む事が出来るかなと思います。
今回はまだ序盤と言う事で、物語も「比較的」静かに動いています。
ただ、登場人物の個性を印象づける事は繰り返されていて、結構、登場人物が多い割にはそれぞれの名前が一冊読めば覚えれるような感じになっています。この辺りはエディングスのキャラクター造形の巧みさがうまく出ていると思いますね。
まあ、次巻からは他の教会騎士団の騎士たちも登場するので、彼らの掛け合い漫才を楽しみにしたいと思います。
それとあとがきについて。
もともとエレニア記・タムール記共に角川が翻訳権を持っていたというのは初耳でした。それが角川・早川両社からの分裂出版になった経緯というのは………何というか運が悪いとか間が悪かったとしか言い様が無いですね。
まあ、十年を経て元の鞘に収まったわけですし、これで後顧の憂い無しに物語が楽しめたらいいなと思います。