やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

社会の利益に合致しない権利は、ただの利権でしか無いのではないでしょうか?

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著作権法非親告罪化とだけ書かれるとピンと来ないかもしれませんが。
要は、警察や検察が著作権法違反だと判断すれば誰もが逮捕されるという事です。
これがもし実際に行われると、これまで以上に強烈な粛清の嵐が我が国の文化上に吹き荒れるようになるのは想像に難くありません。

あらゆる創作は模倣の土台のうえに成立しているゆえに、著作権は守られるべきであると同時に制限もされるべきであるというたけくまさんの主張に私も賛同します。
そもそも権利を主張するならば、自分自身が所属する社会の発展のために権利を行使する義務も併せて発生するのではないでしょうか?
それは、民法第一条でも定められている私権の基本原則(公共の福祉への適合・信義誠実の原則・権利の濫用の禁止)からも明らかであります。
特に著作権はそれによってもたらされる経済的権益が莫大な場合が多いですから、常にその権利の行使が公共の福祉に叶うものであるかがチェックされるべきであるのは当然のことですし、社会の利益に合致しなければその権利の行使が制限されるのも当然であると思います。
権利を擁護するために公権力が介入するのならば、本来は当然の権利として守るべきものである著作権が著作利権と化さないように、同時に濫用を戒める努力をするのもまた公権力に求められるんじゃないかと思いますけどね。