やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

こんな姿勢では10年経ってもまともな情報化は達成出来ないでしょう

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ベンダーを批判する以前に、この会社は最低限のまともな提案依頼書を書いたんでしょうかねえ?
自社に最適化されたシステムを導入するには、自社の業務フローや事業内容、情報化を進める目的や目標などといったものを提案依頼書に盛り込まないといけないのは言うまでも無いことですよね。
そんな最低限のこともせずにシステム化に失敗したならば、その責は自社にもあるのでは無いかと思います。

企業の情報化を進める上で重要なのは、自社が現在抱える経営課題を抽出し、それを前提にして情報化に関する課題を抽出することです。それを抜きにした情報化は、おそらくは自社には何の利益ももたらさないでしょう。
もちろん、そういったスキルを持った人材を抱える企業はそう多くは無いですから(特に中小企業においては)、通常はコンサル、中小企業ならば情報化に強い中小企業診断士やITコーディネータに仲介を頼む事が多いです。費用はかかりますが、自社の分析をしないまま合わないシステムを導入するのとどちらが高くつくかは言うまでも無いことだと思います。
要は、自社の情報化・システム上の問題点を客観的に判断し、それらをベンダーに正しく伝える努力が企業側にも求められるわけです。そこからも、明文化された提案依頼書を作成する意義が明らかになると思います。
正しく伝える努力もせずに自社に都合の良いシステムが導入されるというのは、ちょっと虫が良すぎやしませんか?