はじめにこの記事を読んだ時は、「ああ、よくある萌えキャラを利用した地場振興だな」などと思っていたのですが、ブログ内の全ての記事に目を通してみると、なかなか面白い考え方で取り組んでいると感じました。
特に、3月15日の記事でマスコミの取材を制限していると書かれており、この姿勢はとても好感が持てました。マーケティングにおいて、マスコミなどのメディアを利用した宣伝のことをパブリシティといいますが、効果的なプロモーションが行える反面、意図しない情報発信がなされてしまうことも多いんですね。特に、美少女イラストはただでさえ萌えと短絡的に結びつけられやすいですし。
そういう意味では、とても地に足がついた取り組みがなされていると感じました。
まあ、こう言った美少女イラストを活用した取り組みをしている先には、どうしても萌えに否定的なお歴々の揶揄が付きものなのですが。
そう言った方々に、逆に私は問いたいですね。「では、あなた方は、大好きな故郷が元気になるためにどんな取り組みを考えることが出来るのか?」と。
3月19日の記事で感心したのは、郷土に対する思いとそのために走り回る彼の行動力でした。
しかも、一介の大学生ですよ。
大切なのは、どのような目的をもって取り組み、最終的にはどこまで持って行きたいのかを明確にすることであって、美少女イラストはその手段でしかありません。
その美少女イラストという表面だけを見て、その背景が理解できないとすれば、それはそれでもったいないのではないかと思うんですけどね。
もっとも、萌えという言葉に否定的なイメージを加えて世間に流布するマスコミにも責任はあると思いますが。
と言うか、そのマスコミを散々批判しながら、そのマスコミが発信するイメージを鵜呑みにして議論を展開する人が多いのにはびっくりさせられます。
もう少し、自分の頭で物事を考えられないのかと思いますね。