日本１００名城というものをご存知でしょうか？
財団法人日本城郭協会が選定した、北は北海道から南は沖縄までの１００の城がリストアップされたものです。
各城にはスタンプが用意されていて、スタンプの収集と日本各地の城郭探訪との両方を楽しむことが出来るようになっています。
私自身、もともと城郭巡りが大好きで、既にそこに掲載されている城のいくつかは行っているのですが、面白そうなので、全国各地の旅行も兼ねてコンプリートを目指してみようと思いました。
………死ぬまでにコンプリート出来るかは分からないですけどね。（苦笑）
で、最初に出かけたのが、もちろん地元の大阪城。
ちょうど桜も咲いていて、周りは花見客でごったがえしていました。
現在そびえ立っている天守閣は三代目で、戦前に当時の市民の募金によって造られました。
１９９０年代に大改修が行なわれていますので、結構きれいな天守閣ですね。
天守閣内では、ちょうど戦国時代の合戦の屏風絵が展示されていましたが、撮影禁止でしたので、残念ながら写すことは出来ませんでした。
そして、天守閣の最上階から西側を撮影したのがこちら。
移転問題が浮上した大阪府庁本館や大阪の和式迎賓館などが一望出来ました。
そして、手前の西の丸庭園では、花見客のブルーシートがたくさん見受けられました。
次に、天守閣の東側を写したのがこちら。
奥の森ノ宮電車区までは森に囲まれていますが、実は戦前まではここに東洋最大の軍需工場と呼ばれた大阪砲兵工廠がありました。
明治維新時に新政府軍が幕府より大阪城を接収した後、鎮台の設置、陸軍第四師団司令部の設置と、長い間軍用地として使われてきました。
大阪城地の登記上の所有者が旧陸軍省になっているのもその名残ですね。
当然ながら太平洋戦争時は米軍の重要な攻撃目標となり、特に大阪砲兵工廠は終戦前日の大空襲でほぼ壊滅状態になりました。
当時の面影を偲べるのは、天守閣そばにある号砲と、たもとにある旧陸軍第四師団司令部庁舎のみです。
豊臣秀吉の築城以来、何度も戦火が交えられてきた大阪城ですが、いまでは森と桜に囲まれた憩いの場となっています。
