やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

利便性と経済的損失

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内容を読んでいると、タイトルに少し違和感が。
正しくは「違法ダウンロード」が社会正義に反しないのではなくて、「ダウンロード行為」が社会正義に反しないというところですね。

著作物の私的複製において考えられなくてはならないのは、私的複製がもたらす消費者の利便性と著作財産権者の経済的損失とをどのように調整できるかというところだろうと思います。
現在のビジネスモデルでは、おそらくは利便性と経済的損失とはトレードオフの関係になっていると思います。レコード会社などは経済的損失を減らすために法令やコピーガードなどで消費者の利便性を制限する一方で、不自由さを感じる消費者は音楽などにお金を支払うことを減らしていく。このままではジリ貧になるだけでしょう。
法令などで経済的活動に制限を与えるのは古くからの手法ですが、それによって経済活動が萎縮したり闇市場が発生したりするのも、これまでの経済史によって証明されています。要は、その消費者と著作財産権者とのギャップを減らす努力を著作財産権者からも行なう必要があるのではないでしょうか?
ただ、消費者から搾り取ることばかりを考えていても、結局は自ら市場を縮小させるだけでしかないと思いますね。