やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

表現規制よりも情報リテラシー教育の方が先であると考えます

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子供たちの周囲から性描写などを遠ざけたいという親心は理解出来ないことも無いのですが、表現の判断を公権力に委ねる姿勢は、これまでの歴史上の事実(ナチス・ドイツによる「退廃芸術」への弾圧など)を考えても、利益よりも損害の方が多いと個人的には考えます。「何が悪いのか?」という考えは、それこそ千差万別なのですから。
また、人の営みが続く限り「悪いこと」というものは無くなりません。それならば、「悪いこと」から遠ざけるだけよりも、子供たちへその「悪いこと」へ対抗させるための教育を施すことの方がより重要であると思います。
知っていることと知っていないこととでは、天と地ほどの差があるのですから。

一方で、表現をする側も、何が不安を与えているのかということを理解し、誤解であるならばそれを解く努力をする必要があると思います。
そのような努力をしなければ、その誤解を持ったままの人々の世論によって、再び同じようなことが繰り返されると思います。
表現とそれが見る者に与える影響と犯罪とに因果関係が無いことや、表現規制が究極的には社会に閉塞感をもたらすということを、統計資料やこれまでの歴史的事実などで論理的に説得することこそが大切でしょう。
相手が情緒的に訴えているからといって、同じ土俵に乗る必要はありません。
肝心なのは、説得をする努力であろうと思いますね。