やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

2010年雑感

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今年はとうとう大晦日一日で年始の準備をする羽目になって、気がついたらもう夜が更けていました。
まあ、朝早く洗車に出かけるなどで、渋滞に巻き込まれることは無かったのが幸いでしたね。
おかげで無駄な時間を極力使わずに済みました。

さて、今年は更に厳しい年になってしまいました。
原因はほとんど自分自身にあったのですけどね。
これまでのツケが回ってきた上に、年齢のせいか限られた時間でやりたい事が出来ないもどかしさを強く感じた年でもありました。
正直辛いです。ですが、どんな状況でも前に向かって歩かないといけないとは思っていますので、来年は忍の一文字で頑張るしかないと思っています。

で、今年の情勢について。
今年の民主党の迷走によって明らかになったのは、利益誘導の政治を行なうほど我が国に余裕が無くなってきているという点であったように思います。
かつての自民党政権でも傾向はあったのですが、今年の民主党の与党としての行動は、目先の国民の支持を集めることに汲々としていたという一言に尽きると思います。そのために、民主党の目指す国家ビジョンがぼやけてしまったのではないかとも感じました。
そして、民主党の中での勢力争いがそれに拍車をかけてしまったようにも思います。かつての自民党の派閥間抗争と同じ構図ですね。党としての統一したビジョンやマニフェストよりも議員個々人の意見が前面に出るようになってしまった。これでは、国民の支持が離れてしまうのも当然だと思います。
ただ、これは与野党が逆転したからこそ浮かび上がってきた問題点であろうということだと思います。
野党の地位にあっても、無責任に国民に甘言を弄することが国家にどれだけの危険をもたらすかということが、白日にさらされただけでも意味はあったのではないかと思います。
これは、今の野党の地位にある政党に対しても、大きすぎる教訓なのではないかと思います。

もう一つ、政治について特筆すべきことは、都道府県知事の存在感が増したことと地域会派の台頭がありました。
特に、橋下大阪府知事大阪維新の会は、旧来の政党に対して大きな問いを突き付けたように思います。それぞれの政党が大阪に対してどのような意見を持っているかということですね。
橋下知事大阪都構想については、まだまだ具体的な詰めが必要なのではないかと思うのですが、明治以来の地方の枠組みに風穴を開けること自体は無意味ではないと思っています。
後は、大阪をより良くするためにはどのような方策を採るべきかを議論すること。その一事に尽きると思いますね。大阪市大阪府の利害関係者は、それこそ旧来の枠組みや面子などに囚われない議論が来年は必要なのではないでしょうか?

ただ、国政レベルでの地域政党の台頭は、イタリアの北部同盟のような特定地域への利益誘導というマイナス面も出てくるように感じます。
本来ならば、連邦制に近い道州制の導入で、国政から地域への利益誘導の要素を排除する必要があるのですが、こればかりは職権を失う政官の抵抗はかなり大きそうではあります。
ただ、そうやって自分自身の地位を維持に汲々としていても、それは蓋を押さえつけているだけで、やがては暴発し、より大きなしっぺ返しとして政官に跳ね返ってくるとは思うんですけどね。

………今回は政治のことばかりを書いてしまいました。
ですが、今年ほど政治の大切さを実感した年もなかったのではないかと思うんですけどね。
来年は、その政治を憂うことがない年であるといいんですけどね。

それでは皆さん、良いお年を!