やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

権力者も常に正しいのでしょうか?

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確かに民衆は常に正しくはありません。
民衆はというより、人は自分自身の欲望を充足する傾向があるのも事実ですから。そして、その欲望に立脚したのが自由主義経済の考え方でもあると思います。
ましてや、騒乱時のような渾沌状態において、その欲望を拡大させた不心得者が登場するのも残念ながら事実であると思います。

ですが、ここで大切なのは、誤った民衆よりも誤った権力者の方が、より多くの災厄を社会や民衆にもたらすという歴史的な事実であろうと思います。
だからこそ、民衆が権力者を掣肘(せいちゅう)する必要性があります。そしてそれこそが、民主主義の基本中の基本であると考えます。
では、民衆自身が腐敗したらどうなるのか?
それは民衆自身に、歴史が復讐することになるだろうと思います。
それを防ぐには、民衆の豊かさの向上と教育を充実させることでしか方法が無いと思います。
倉廩(そうりん)実ちて則(すなわ)ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱(えいじょく)を知る。
これは斉の宰相管仲の有名な言葉ですが、民衆というものの本質を示していると思います。
時間がかかりますよね?
そう、民主主義というものは時間がかかる体制なのです。
衆知を集め、数々の過ちを繰り返し、その上で社会を良い方向へと時間をかけて導いて行く。
それこそが民主主義の本質なのではないかと思いますね。