やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

自社の「強み」を知るクロネコヤマトとCSV

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ほぼ日刊イトイ新聞 - クロネコヤマトの DNA

ほぼ日で連載していたのでずっと読んでいたのですが。徹底した現場への権限委譲、「品質」を重視する姿勢、そして、失敗を許容する企業風土、いずれも自社の「強み」を知っているからこそ出来ることなのだと思います。
実際に、宅配物を受け取る側のクロネコヤマトの評判は素晴らしいですし、私自身もヤマトからの宅配でクレームを出したことは一回もありません。
確かに受け取る側は代引きなどを除いては一円も払いませんが、受け取る側の評価がひいては送る側への評価に跳ね返ることを考えれば、費用を高めに設定しても配送のクオリティを高めるヤマトの姿勢は、一つの企業の有り様としては一貫しているのではないかと思います。

そして、救援物資輸送協力隊の設置と年間利益の四割に匹敵する金額の寄付については、あの競争戦略のマイケル・E・ポーター教授が今年から唱えはじめたCSV(共有価値の創造)という言葉を連想しました。
ヤマトのこれらの行為については、真っ先にCSR(企業の社会的責任)という言葉が思い浮かぶと思いますが、単なる慈善活動だけに留まらないところで、よりCSVに近い企業活動であると私は感じました。
まず、救援物資輸送協力隊の設置については、一日でも早い物流の正常化に寄与しますし、寄付についても、東北の第一次産業の復興が最終的には物流量の増加となって返って来ると思われます。
特筆すべきなのは、財務省との折衝など費用の効用最大化に向けた努力も怠っていないという点ですね。もちろん株主などへの対策もあるのでしょうが、単なる慈善事業だけでは終わらせないというヤマトの本気の姿勢が感じさせられます。我が国の国土に有害物質をばらまくだけばらまいていながら、自分たちの報酬だけはしっかりと守ろうとしているどこぞのがめついインフラ企業とは大違いですね。

個人的には、企業は営利法人ですから何もかも無償でやって下さいと言うつもりはありません。
大切なのはバランスだと思います。
事業が公共の利益に資する一方で、長期的には企業の利益にも繋がっていく。
そのようなWin-Winの企業活動がとれるといいなと思いますね。