負けてもいい・・・: 宋文洲のメルマガの読者広場(リンク切れ)
共産主義を標榜する国で競争が奨励される一方で、相対する思想を持つ我が国で平等が強調されるという現実に、言いようの無い違和感を感じるのは私だけでしょうか?
おそらくは、平等の意味を履き違えている人が多いのではないかと思うんですよね。
平等の大切さが説かれるのは、出身地や門地などと言った個人の努力では変えられない「生まれ」による差別を否定するところから始まったのであって、努力の結果としての貧富の差を否定することでは無かったと思います。
まあ、努力の差によって生まれた貧富の差が子々孫々に亘って伝えられるような社会であれば別ですが、より良い生活を送りたいというモチベーションの動機となる競争について、全否定するつもりは個人的にはありません。
大切なのは、努力次第で誰に対してもより良い生活が送れる機会を社会が与えることであろうと思います。
もちろん、100%の平等を保証することは難しいとは思いますが。
ですが、一生懸命生きようとしている人々に機会を与えることこそが本当の平等なのではないかと思いますね。