やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

強制的な合意としての決定

スポンサーリンク

 

国家から企業、そして一つの集団に至るまで、その構成員全員の合意を得るということは、よく理想的だと言われます。
ただ、そういった状態に至るのはなかなか難しいのが実情です。
構成員個人個人によって、利害や違う意見に対する許容度は異なりますし、相容れない意見の対立が生じるとコンセンサスを得るのはとても難しくなります。

こうなると、どうしても無理やり合意を強制する決定という行動が必要になります。
全会一致までを待つという余裕がある事項というのは、そう多くありませんしね。
問題は、その決定へ向けてのプロセスやその決定の内容が、どれだけの構成員が納得出来たものであるかというところにあるのではないかと思います。

そうなると、その決定を担う裁定者は、とても大変な立場にあるとも言えると思います。
強引に決定へのプロセスを進めれば独裁的と指弾されますし、より多くの合意を得ようとしてプロセスを遅く進めてしまうと優柔不断の誹りを受けるでしょうし。
この見極めが出来る人こそが、よい指導者であるのでしょうが、なかなか貴重な存在なのではないかと思いますね。