やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

このような「美談」から透けて見える我が国の中小企業の問題

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良い話であるとは思いましたが、このように廃業寸前までに追い込まれたという事実に、我が国の中小企業が抱えている問題が透けて見えると思いました。

今回の事例は、ネットで口コミで広まったから知られるようになったという幸運があったからこそヒットしたわけですが、ここに広告宣伝に費用がかけられない中小企業が自社の商品等を PR 出来る場が限られているという現実があると感じました。
また、多くの中小企業は、国や地方自治体、商工会議所や金融機関などで経営相談が出来るということも知らないでしょうし、キーエンスが手掛けているイプロスなどのように、企業間で商品や自社が持つ技術を情報交換出来る場があることも知らない、それが現実なのだろうとも思いました。

もちろん、経営相談が出来たからといって、情報交換が出来たからといって、上手くいくというわけではありませんが、資金や人材が限られている中小企業のために、さまざまな施策や助成が実施されているということは、もっと知られてもいいでしょうし、実施している側ももっと周知する方法はあるのではないかと思います。
もっとも、まだまだインターネットや PC などをまだまだ使いこなせない中小企業の経営者が多いのも事実ですけども。アナログな手法でも周知はまだまだ出来るとは思うんですけどね。
一言で言えば、「もったいない」という言葉に尽きますね。