本当に名代だらけの沼田裁定
ついに始まった沼田裁定。
激論を交わす真田信繁と板部岡江雪斎。
ただ、途中で秀吉が中座して、秀次も含めて本当に名代だらけになってしまったのには笑ってしまいました。
中でも、片桐且元が系図や図面を出して説明するシーンは、三谷脚本らしいなと思っていたのですが。
実際にああいう図面がだされることもあったようですね。
起請文の日付や文言の吟味など、かなり厳密な裁定の描写がなされていたので、興味深く観ていました。
議論には勝ったものの………
結局は徳川の用心深い起請文への文言の差し込みや、秀次の鋭いツッコミで、議論は真田側に優勢に傾きます。
が、三成の昌幸への直談判により、史実通りに沼田領は北条と真田に分割へ。
ここで名胡桃が真田の元に残された描写を観て、沼田と目と鼻の先にある名胡桃がなぜ真田領だったのかという理由に得心が行きました。
実質的には沼田領を失った真田側ですが、後の展開を考えると名胡桃を死守したことが有利に働いたので、本当に歴史の流れは面白いと思いました。
名胡桃城奪取事件、そして小田原征伐へ
沼田領の過半を手に入れた北条側ですが、氏政は不服の模様。
そんな中で、真田の名胡桃城を北条側が攻め落とすという世に名高い名胡桃城奪取事件が発生。
ここで岩櫃城に詰める信幸が奪還に動けば、惣無事令違反で真田もただでは済まなかったのですが、舅の本多忠勝も絡めて冷静な対応を見せることで、信幸の視野の広さが描かれたのは良かったです。
そして、北条の惣無事令違反に激怒する秀吉。
裁定の場を中座したことと言い、もともと秀吉は和戦両用で北条に対していたのかもしれないですね。
そうでなければ、いかに豊臣の勢威をもってしても、ここまで速やかに軍勢を整えることもできなかったでしょうし。
こうして外交の季節は終わり、いよいよ舞台は再び東国へ。
史実で真田はあの「のぼうの城」を攻略するわけですが、真田視点の小田原征伐がどのように描かれるかはとても楽しみですね。