まさにテラ銭と一瞬思いましたが、テラ銭は賭博に関わる金銭のことなので少し意味が違いますね。
ちなみにテラ銭という言葉は、江戸時代に寺社が賭場として使われていたことの名残ですね。開帳という言葉も語源は同じです。江戸時代の寺社は寺社奉行の管轄で町奉行が手出し出来なかったため、寺社の境内が賭場に選ばれていたそうです。同種の理由で武家屋敷や公家屋敷で賭場が開帳されていた話もありますね。
話がそれましたが、今回の場合は名目金 の話が近いです。格式の高い寺社が仏閣の修繕費用などの名目で集めたお金を貸し付けたもので、以前、熊野本宮大社でその記録を見たことがありました。
寺社は寄進でお金を集めることが多いので、集まったお金をそのままにしておくよりは貸し付けて利息を取る方がより多くのお金が修繕費用などに充てることができるという考えだったのでしょう。
合理的な考え方ですね。
もちろん、今回の事例は合理的なんてとんでもないという話なのですが。
ただ、宗教とお金が切っても切れない関係なのは、今も昔も変わらないということですね。
それが仏閣の修繕費用など、正当性があれば良かったんでしょうが。