やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

銀河英雄伝説 Die Neue These 第4話「不敗の魔術師」

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自由惑星同盟国章

「常勝の天才」に続いて、今回は「不敗の魔術師
言わずと知れたヤン・ウェンリーの二つ名ということで、丸々ヤン・ウェンリーの物語でした。
父ヤン・タイロンと過ごした子供時代、士官学校の日々、そしてエル・ファシルの脱出行というヤン・ウェンリーの為人を示す3つのエピソードがバランス良く盛り込まれていて、この第4話も楽しめる話でした。

ヤン父子の問答の中に見える銀英伝の本質

銀河帝国皇帝になりおおせたルドルフについて、なぜ民衆がルドルフに従ったのかと問うウェンリー少年に対して、父であるヤン・タイロンが「民衆が楽をしたかったのさ」と答えたエピソード。
この言葉は原作通りなのですが、銀河英雄伝説のテーマの本質を突いたものだと個人的には思っています。
民主主義社会は、平等に権利を与えられた民衆が自ら営むからこそ健全に機能するものであり、その自らの営みを放棄すれば、有する権利が奪われても民衆が文句を言えないという側面があります。
歴史上ではアドルフ・ヒトラーの事例があまりにも有名ですね。
「独裁者は出現させる側により多くの責任がある。積極的に支持しなくても黙って見ていれば同罪だ。」
ヤン・タイロンはそう言葉を継いでいますが、現代社会を考えるとこれらの言葉は非常に重いと感じました。

ヤンの士官学校の日々とこれでもかと出てきたウイスキーの描写

父の死で止むを得ず士官学校に入学したヤン・ウェンリー
そこで若きキャゼルヌやラップ、そしてジェシカと出会います。
士官学校生活の描写はイギリス風のイメージを感じました。中でもこれでもかと出てきたのが、ウイスキーを飲む描写で、思わずウイスキーを飲んでみたくなりました。
石黒監督版の時のように、またサントリーがスポンサーについたのかと思ったぐらいでした。
結局は第4話を観た後に、スコッチではありませんがウイスキーを買ってしまいました。
続編が作られれば間違いなく個人的には酒量が増えそうなアニメになりそうです。

ようやく2人のキーパーソンの登場

話がずれましたが。
ヤンの未来を決定づけたエル・ファシル脱出行、そしてトラバース法に絡んで、ようやくあの2人が登場。
この物語のキーパーソンでもありますね。
名前は明かされませんでしたが、それは次回の第5話でのお楽しみということですね。

第3話と同様に今回の第4話もあっという間に終わったと思うほど内容が濃かったです。
ただ、今回の話でヤン・ウェンリーという人物の等身大のイメージがとても良く表現されていたとは思います。
いつの間にか、鈴村さん演じるヤン・ウェンリーに違和感を感じなくなっていました。
次は「第13艦隊誕生」ということで、いわゆるヤン・ファミリーがいよいよ勢ぞろいですね。
回を重ねるごとにワクワクしていますね。