辞めたくても辞められないヤン・ウェンリー
辞める気満々でシトレ本部長に辞表を提出しに行ったヤン・ウェンリー。
当然ながら、シトレ本部長からは却下。
その辺りはヤンの予想通りでしたが、第13艦隊の今後を問われるという不意打ちで返答に窮する羽目に。
この流れでは辞めたくても辞められない感じですね。
今回は女性陣がクローズアップされた回でした
今回は原作でも出番が少ない女性陣がクローズアップされた回でした。
ジェシカとフレデリカ、そしてあのウィンザー夫人は予想していましたが、ドミニクが登場するのは想定外でした。原作ではまだまだ後の登場だったので。
ですが、ジェシカの演説、会食でのフレデリカの表情、評議会でのウィンザー夫人の発言、そして、ドミニクのルビンスキーへ向けた台詞。いずれも出番が少ないだけに感じられる、銀河英雄伝説における女性陣の台詞や挙動の重みが感じられましたし、非常に強い印象を持ちました。
登場人物が多いだけに得てしてそれぞれの登場人物の印象が薄くなりがちな気が時々するのですが、メリハリの効いた演出がされているので、それぞれのキャラクターの印象がかえって強く残る感じがします。
とても1クールの作品とは思えない濃厚さですね。
政治腐敗の恐ろしさを感じた同盟最高評議会の動き
もう一つ印象に残ったのが、政治腐敗が進み衆愚政治に堕した同盟最高評議会の動きですね。
惰性で続く銀河帝国との戦争を終わらせることも出来ず、かえって選挙のために大規模な出兵を行うという暴挙へと突き進んでしまいます。
評議会議長の背後に飾られている国父アーレ・ハイネセンの彫像がしばしば映っていましたが、そのハイネセン像に象徴される建国の理想と評議会メンバーが行なっていた現実の政治の議論との落差に、自由惑星同盟の現状が色濃く出ていると感じられました。
次回はとうとう「あれ」が登場ですね。
キャストが誰なのかが非常に気になりますが。
ヒールっぷりに期待したいところです。