やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

「平成時代」雑感

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はじめに

あと少しで「平成時代」が幕を閉じます。
年号そのものは我が国だけのものではありますが、一時代が終わるということは、毎年迎える年越しと同様、区切りとしては非常に感慨深いものがあります。
いつの時代も、戦争と平和、災禍と復興、そして興隆と衰亡などから逃れることはできませんが、「平成時代」もその1つの時代として様々なことがありました。
また、個人的にも社会人として働いてきた時代であり、様々な思い出もあります。
それらについて、駄文ではありますが書いてみたいと思います。

情報革命の時代として

先の「昭和時代」と「平成時代」とで決定的に違うのは、インターネットの大衆化とスマートフォンに代表される情報端末の普及と高度化によって、情報革命と言えるほど情報の発信と取得が容易になったことです。
これは単なる情報のやり取りにとどまらず、金融市場などの実体経済にも影響を及ぼし、社会をも大きく変貌させました。
この情報革命がなかったら、今の私のように日記を世間に発信することもできませんでしたし、スマートフォンからクリックするだけで物を買うこともできなったでしょう。
情報端末のさきがけであるパソコンは「昭和時代」から使っていましたが、「平成時代」の30年ほどでここまで高度化するとは正直思っていませんでした。
コンピュータ好きとしては、非常に良い時代を生きたと思います。

平和と被災の時代として

「平成時代」が特筆されるべき点として、国内の平和が一時代の間ずっと保たれたということに異論はないと思います。
隣国などとの軋轢はありましたが、第二次大戦後も諸外国で続いた戦乱を尻目に、「昭和時代」の後半期に続いて「平成時代」も国内の平和が保たれたのは奇跡だと思いますし、ありがたいことだと個人的には思います。
ただ残念ながら、我が国の地理的な条件もあり、地震や台風などの災害からは逃れられず、「平成時代」も数多くの災害に見舞われました。
その最大のものは東日本大震災ですが、大阪に住む身としては、阪神・淡路大震災が一番印象に残っています。最近では大阪北部地震や昨年の台風21号も印象深いです。
一方、時代が進むにつれて、防災対策が進歩していったという印象もあります。特に台風については高潮対策が進んでいたため、あの台風21号の通過でも淀川が氾濫しませんでした。技術の進歩は確実に犠牲者を少なくしています。
地震国である以上、次の時代もいずれは起こる大地震と向き合わなければなりませんが、より犠牲者が少なく済むように今後も技術が進歩すれば良いなと思います。

社会人として働いた時代として

個人的に「平成時代」は、ほとんどの年月を社会人として生きた時代でした。
就職し、遅まきながら結婚し、そして家も買いました。
ありがたかったのは、新卒者として就職して以降、会社が潰れることもなく、リストラにも遭わず、ずっと働き続けることができたことですね。
その背景には、人より若干パソコンなどに詳しいということがあったわけですが。今にして思えば、給与をはたいてパソコンなどの勉強に力を入れたのは正解でしたね。まあ、ずっとパソコンなどの前で作業をするのが性に合っていたというところはありましたが。
あと20年ほどですが、このまま働き続けることができればと思います。

おわりに

長々と書きましたが、個人的に「平成時代」は平穏無事に生きることができたと思っています。
悲しいことはもちろんありました。平成に入ってすぐに父を亡くしましたし、既に鬼籍に入った同級生も少なくありません。また、仕事も順風満帆に進んだわけでもありませんでした。
ですが、今の家族も親戚も幸せに過ごしていますし、私自身もそれなりに不自由なく生活できているのは本当に運が良いと思いますし、とてもありがたいことだと思っています。

次の時代はさすがに私も確実に老境を迎えますが、願わくば平穏に年老いていきたいなと思っています。
だからこそ、次の時代も平和で豊かな時代であればと思いますし、1年でも長く元気に未来を見届けることができればと思っています。