鎌倉時代の公家・歌人として有名な藤原定家の手による源氏物語の写本、いわゆる「定家本」の新たなものが見つかったということで、まさに歴史的発見ですね。
所有していたのが、あの知恵伊豆こと松平信綱の子孫で旧吉田藩主だった大河内家ということで、大名なら確かにこのようなものも所有していただろうなあとは思います。
ちなみに記事に出ている大河内元冬氏の祖父が大河内正敏子爵で、あの理研コンツェルン(理研産業団)を一代で築き上げた傑物です。
知恵伊豆もそうですが、結構我が国の歴史に大きな足跡を遺した家系でもあるとは思います。
ところで、今回の「定家本」は江戸時代にあの福岡藩主だった黒田家から渡ったという話ですが、もともと播磨の国人領主だった黒田家がなぜ「定家本」を持っていたのかが謎ですね。
おそらくは黒田如水・長政父子の頃に入手したのだろうと推測しますが、その入手の経緯が気になります。
そして、そのようなものが大河内家に渡った経緯もですね。
その辺にも様々な物語があったのかもしれませんね。