やね日記

或る大阪在住Mac使いの道楽な日々

海帝第5巻読了

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このご時世、休日は買い物以外の外出がままならず、ほとんど自宅で過ごしています。
また、空いた時間をFP(ファイナンシャルプランナー)の受検勉強に充てようと考えていたのですが、今度はその検定も中止になってしまいました。

そこで積んでいる書籍やコミックを読むことに。
まずは星野先生の「海帝」の最新巻を読んでみました。

海帝第5巻

鄭和の艦隊はマラッカ海峡を越えて、ついにセイロン(錫蘭・現スリランカ)へ。
ここは上陸予定にはなかったのですが、先帝親娘を逃すために鄭和は上陸を決めます。
当時も有数な仏教国であったセイロンは、僧侶として隠遁生活をするにはうってつけと考えたのでしょう。また、今も主要な産物であるシナモンを主な交易品として経済的にも豊かなこともあったのかもしれませんね。

回想の中でも同じ宦官でありながら鄭和と蔡全人、並びに王契光との違いが浮き彫りになっていましたが、ついに王契光との間に決着が。
ただ、このままで済むとは思えない気もします。王契光から蔡全人に何らかの情報が行っている可能性はあるでしょうし。
帰朝後は蔡全人とのさまざまな鞘当てがありそうです。

セイロンからは、いよいよ南インドカリカット(古里)へ。
その道中で黒市党がなぜ倭寇となったのかが、かつて14世紀にユーラシア大陸で広く発生したペストのパンデミックとともに描かれていて、現代の新型コロナウイルスパンデミックと重ねて複雑な気分になりました。
人の交流と感染症の伝播は表裏一体のものであり、これからも人類が立ち向かい続けないといけないものなのかなとも思いました。

史実では、鄭和の第一次遠征はカリカットまでなので、次巻では明への帰朝までが描かれるのかなと思います。
とりあえずは、また永楽帝とのリアルな陰険漫才が復活するかなと少し楽しみにしています。